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ニュースリリース

JAGシーベルが開発した小水力発電システム「ストリーム」を駐日エチオピア大使が現地視察


2021年2月19日


グリーン・コミュニティの創造を目指す日本アジアグループ傘下のJAGシーベルは、2月15日、長野県松本市の長野県梓川土地改良区波田発電所(以下、波田発電所)において、カサ・ガブラヒウォット駐日エチオピア連邦民主共和国特命全権大使(以下、ガブラヒウォット大使)の訪問を受け、発電所設備の説明・案内を行ったうえ、エチオピアへの導入に向け相互に意見を交わしました。

当日は、ガブラヒウォット大使とエチオピアへの技術移転を担当するソロモン・アンバイェ・イエメー  二等書記官(以下、イエメー 二等書記官)が波田発電所を訪れ、当社関係者から、波田発電所に設置している超低落差型流水式小水力発電システム「ストリーム」について、詳しい説明を行いました。ストリームは、水車・発電機部と発電制御盤を基本構造とし、当社が開発した垂直二軸型水車を装備する画期的な小水力発電システムです。一般的な水車タイプが対象としない3m以下の超低落差の環境でも、流水のエネルギーを効率良く水車に作用させることで、より高い発電エネルギーを引き出すことができます。また、ストリームは水路の落差工に連続して設置することができるため、波田発電所では農業用水路(梓川右岸幹線水路)の1落差工につきストリーム2台を設置し、低圧連系49kWを5箇所に配置することにより最大約250kWの発電を行うことが可能です。

※河川においては、河床の高さや勾配を安定させるために水路を横断して設けられる施設を床止めと呼び、落差がある床止めを落差工と呼ぶ。また、農業用水路では、流速を落として安定した流れを確保すると共に、水路壁面の摩耗を防止するために落差工を設置している。

ガブラヒウォット大使(右)
とイエメー 二等書記官(左)

ガブラヒウォット大使からは、機器の耐用年数、メンテナンス方法、除塵方法などの質問とともに「山々に囲まれた、美しい田園地帯を訪れることができて、大変うれしく思います。灌漑用水、5箇所での発電所展開、遠隔監視など、統合されたシステムで運営されていることは非常に参考になります。」との感想をいただきました。

現地視察後は、波田発電所の事業者である長野県梓川土地改良区で、発電所の運営やメンテナンスに関して意見交換を行いました。長野県梓川土地改良区の上條信太郎理事長からは、来訪・視察の御礼とともに「コーヒー豆や薔薇など、エチオピアの農産物から日本は恩恵を受けています。同国の農業に、私たちの発電事業経験が少しでもお役に立てればと思います。ストリームは構造がシンプルで、壊れにくいという利点があります。流れの強さと設計強度のバランスを考え、”適した場所に適した水車”を設置することで安定した発電が見込めると思います。」とアドバイスや評価をいただきました。

イエメー 二等書記官からは初期投資や投下資金回収年度に関する実務的な質問が寄せられました。ガブラヒウォット大使からは「エチオピアでは全人口の70~75%が農業に関係しています。テクノロジーを生かし生産性を向上させることにより、農業を一変させることができます。テクノロジーを生かすためには、発電設備は不可欠です。また、電線をつなげることが困難な地域も多く、ミニグリッドを検討する必要があります。ストリームと太陽光発電のハイブリット活用は、有効なソリューションの一つであると思います。」との見解が述べられました。

長野県梓川土地改良区 上條信太郎理事長(左)
とガブラヒウォット大使(右)

当社は、UNIDO(国際連合工業開発機関)が実施するアフリカ支援プログラムの一つであるエチオピアのオロミア州ファンターレにおける無電化地域のミニグリッド構築方法として、ストリームの現地実証実験を行い2015年に設置しています。(現稼働中)

ストリームは既設の水路を利用することで、新規バイパス(水路・管路)を設ける必要がなく工事費を抑えられること、また、超低落差を活用できることなどから、現地エチオピアにおいても広く受け入れられる技術として、既に高い評価を得ています。当社は、将来的にエチオピアへの技術移転を視野に入れつつ、今後もさらに同国関係者との連携を進めてまいります。

日本アジアグループは、「安心で安全、そして持続可能なまちづくりで社会に貢献」をミッションに掲げ、SDGsを追求する会社であり続けます。

エチオピアに設置しているストリーム
(設置時期:2015年8月/水車出力:定格30kW)
 <本件に関するお問い合わせ先>
  JAGシーベル株式会社 営業技術部 (担当:山本)
  E-mail:info@jagseabell.jp TEL:03-6364-0954 URL:https://www.jagseabell.jp/